25ー26シーズンのインフルエンザの流行は収束するか
昨年は10月中頃からインフルエンザの流行が始まり11月にピークを迎え、12月の中旬から下旬にかけてインフルエンザの患者さんは減少に転じました。例年よりも早い流行の開始にインフルエンザワクチン接種時期と重なり10月後半から11月は今の職場に移ってから一番慌ただしかったです。

インフルエンザは12月に患者さんが多かったとしても冬休みになると三密(覚えていますか?)の機会が減りますので減少に転ずることが多く3学期が始まってからまた増えてくるというパターンが多いです。当院の診察開始は先週からでしたが、まだ学校が冬休みでしたのでインフルエンザの患者さんは年末よりも減っていました。学校やこども園が始まる1月8日以降どの程度増えるのかで今シーズンのインフルエンザ流行は収束するのかもう少し続くのかの判断になります。
「カレーやマドラス」に行ってきました。
数年ぶりとなりますが、この間に転職などバタバタしておりました。
アップルの初売りでM4 MacBook Airをお得に買えたので先代のMacBookProを日本橋に売りに行きました。査定の待ち時間が1時間ありましたので昼食を食べに日本橋の町を歩いている時に「カレーやマドラス」さんを見つけました。店外に10名ほど並んでいましたが20分ほど待って店内ご案内となりました。メニューはシンプルで大中小にルー追加ができ、トッピングも何種類かありました。辛さは選べませんでしたがこだわりはないので問題はありません。
お店はカウンターのみで10数席くらいでしょうか。キッチンは丸見えです。中盛りとトッピングにカニクリームコロッケを注文してしばし待ちます。後から横に座った方が小盛りを注文してトッピングなしだったので僕よりも早く提供されましたが、横目で見ると小盛りなのにしっかりとした量でした。さらに後から入った方が僕と同じく初めてだったようで店員さんに量はどれくらいかと尋ねたところ店員の女性は「私は小盛りを食べ切ることはできません」と、へ⁈更に続けて「中盛りが他のお店の大盛りより少し多いくらいだと思います」と。おじさんになってから大盛りは避けるようにしていたので少し心配だなと思っていたところでコロッケが揚がってライスの上に乗せられてルーがかけられておりいよいよ僕への提供です。
見た目は写真の通りです。さていただきます。口に入れるとまずは甘味を感じます。もちろん甘口ではなく甘味で、飲み込んだ後くらいに辛さがやってきます。中辛くらいでしょうか。後半に入ったら汗をかきながら食べるというほどにはならない程度のちょうどいい感じの辛さでした。とても美味しかったです。リピートありですね。ただし次は小盛りで。


宮っこラーメンに行ってきました

西宮近辺に数店舗展開している「宮っこラーメン」に行ってきました。
ここ数年の一押しですね。だいたい月に1回は行ってます。
宮っこラーメンは1993年に西宮で創業したラーメン屋さんです。豚骨醤油のスープに細麺の組み合わせで薄切りチャーシューとネギがのります。
スープは食事の後半になると表面に脂の膜が張るほどに脂多めで、味も濃いしっかりとしたスープですが、諄さはなくて、ついつい飲み過ぎてしまいます。
僕がいつも注文するのは「白菜ラーメン」です。濃厚だが諄すぎないスープに白菜がたくさん入っており、この白菜の甘味といいますか旨味といいますか、マッチするんですよ。
お好みで入れることのできるニラやおろしニンニクも味のアクセントとしていい感じです。ネギもたくさん入っており、ネギ好きな僕としてはここもポイント高いです。
そして、宮っこラーメンを訪れた際には必ず注文するのが「宮っこチャーハン」です。数あるラーメン屋や大衆中華の店のチャーハンの中でナンバーワンですね。
このチャーハン、味がしっかりしていますが、塩が多くて舌先がピリピリするといった味の濃さではなく、香ばしいと言いますか、口に含んで咀嚼しているときに鼻から抜ける香りがいいんです。
ラーメンとチャーハンを交互に食べると旨さが一段階上がりますね。

天下第一

天下第一に十年ぶり?くらいに行きました。
天下第一は某有名チェーン店に似た店名ですが別物です。大阪府下に数軒展開するラーメン屋さんです。以前の職場の近くにあったため時折行っていました。
スープは豚骨ですが、あっさりめです。と書きつつ、実はラーメンの印象は薄いです。理由は後述します。キムチが食べ放題なのは嬉しいですね。
職場が変わってから行く機会がなく、今回久々の訪問となりました。
さて、この天下第一ですが僕のオススメは「パイカ丼」です。豚バラ軟骨を甘辛くトロトロに煮てご飯に乗せています。これを乗せたパイカラーメンというメニューもありますが、やはり麺よりも米に合います。むしろ、ラーメンよりもパイカ丼を食べるために天下第一に行き、パイカ丼だけでは少し物足りないからラーメンを追加注文するって感じです。ラーメン屋に行く目的がラーメンではなく、サイドメニューのパイカ丼!
甘辛くじっくりと煮込まれた豚バラ軟骨をタレとともに熱い白米と刻みネギに焼きのり。味のアクセントのために時々キムチを一緒に食べる。懐かしい味に、以前の職場での思い出も蘇ります。
第6波について 1.19
久々の更新になってしまいました。
オミクロン株の拡大がすごいことになってますね。本年1月6日に行われた第66回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで大阪府でも新型コロナウイルスの新規感染者のうち、オミクロン株の割合が15日には9割を超えると予想されていました。今日は19日ですので、もうそうなっているでしょうね。
当院でも職員の陽性者や濃厚接触者が増えてきました。いずれの方も軽症ではありますが、お休みされるスタッフが増えると病院機能が制限されることになるので辛いところです。
さて、オミクロン株の拡大の速度は、これまでのどの株よりも速いペースです。
下のグラフは第4波以降の大阪府の新規感染者数の7日間移動平均です。一番右端の第6波の増え方がいかに速いか分かっていただけますか?

次に昨年のGWの最中、つまり第4波の時に大阪では「重症患者用のベッドがいっぱいで人工呼吸器が必要なのに入院できない」という状態になっていました。ニュースではあまり取り上げられていませんが、悲惨な話をいくつも聞きました。
第4波よりも速いペースで感染者が増えている第6波ではどうでしょうか?
次にお示しするグラフは大阪府の新規感染者数の7日間移動平均と重症患者数を重ねてみました。

第3波と第4波では感染者数が多い第4波で重症患者数も多くなっていましたが、第5波になると感染者数は地獄の第4波を超える数であったにも関わらず、重症患者数は第4波よりも減っています。これは重症化しやすい高齢者でのワクチン接種が進んでいたからです。
そして第6波では、1月18日に大阪府が発表した人数は14名と増えてきましたが、全体の増加数からするとスローペースな印象です。これは、
1, 感染の波の最初は20代を中心とした若者が多いので重症化する人が少ない
2, ワクチンがオミクロン株に対して重症化の予防に貢献している
3, そもそもオミクロン株が重症化しにくい変異株である などが考えられます。
もちろんこれまでも感染者数の増加と重症患者数の増加には1-2週間のずれがありましたので、感染者が増えてるにつれて重症患者数も増えてくることが予想されます。重症化リスクが低かろうとも、全体の感染者数が増えれば重症患者さんも増えますので感染対策を引き続き頑張ることはやはり必要だと思います。あと、誤解されがちですが新型コロナウイルス感染症の重症区分の中等症は「ちょっとしんどいかな?」ではありません。厚生労働省が監修している「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」から中等症の定義を抜き出すと、「呼吸困難」を伴う状態を中等症としています。つまり、ちょっとしんどいどころではなく、けっこうしんどい〜めっちゃしんどい、やばい!なんとかして!も中等症に含まれます。
この中等症になる患者さんも感染者数が多ければ多いほど増えます。こうした中等症の患者さんが増えていいわけないですよね。
また、オミクロン株によるCOVID-19が仮に軽症が多かったとしてもコロナ後遺症(long COVID)の割合が低いかどうかは、まだ分かっていないませんので、この点からもオミクロン株への感染対策は「労多くして〜」とは言わずに感染対策の継続が重要であると考えています。
オミクロン株とワクチン効果、小児への接種について
オミクロン株についての情報が徐々に揃ってきましたね。
14日のBBCニュースで英国内でオミクロン株に感染した人が亡くなった最初の症例が発生した、現時点で新規感染者のうち20%がオミクロン株によるものであり、ロンドンではその割合が44%を超えていると報じていました。また、オミクロン株感染者の入院が10名いるが、大半はワクチンを2回接種していると。
オミクロン株感染が拡大しているイギリスの現状をジャヴィド保健相は、「新型ウイルスとワクチンの競争のさ中」と言い表しています。
そのイギリスの英国保健安全保障庁(UKHSA:UK Health Security Agency)が12月10日に発表した「SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England」を見てみました。
上記の報告に載っているグラフを拝借します。オミクロン株による感染者が最初に確認された日を「0日目」として、様々な変異株による感染者数を表したものです。

左端の緑色の曲線がオミクロン株による感染者数ですが、急上昇していることが分かります。この報告書内ではオミクロン株が現在のペースで増え続けるなら、12月の中旬にもデルタ株による感染者数に並ぶことを指摘しています。ものすごい増え方ですよね。
また、家庭内での感染リスクですがデルタ株と比較して3.2倍とされています。
どうやら感染力は強そうです。
重症化や死亡にいたるリスクについて現時点で凶悪さを示唆するデータは出てきていないようですが、続報が待たれます。
治療については、実験レベルの話ですが、ファイザー社の飲み薬であるパクスロビドがオミクロン株の増殖を防ぐ効果があると14日にプレスリリースしています。臨床現場からの報告が待たれるところです。
では、ワクチンの効果についてはどうでしょうか?
下の図は新型コロナワクチン2回接種後からの週数と新型コロナウイルスの発症予防効果を示したものです。黒い四角■がデルタ株、グレーのまる●がオミクロン株に対してです。そして、赤で僕が囲った部分がブースター接種後2週間後の結果。
向かって左がアストラゼネカ社のワクチン、右がファイザー社のワクチンです。

いずれのワクチンもオミクロン株への効果が下がっていますが、特にアストラゼネカ社での低下が目立ちますね。しかし、ブースター接種としてファイザー社のワクチンを接種することで予防効果は高くなっています。ジョンソン首相もTwitterでブースター接種を再三呼びかけています。
では、小児に対して新型コロナワクチンを打つことについて少し考えてみます。
まず、日本の現状ですが、12歳から15歳の小児においては新型コロナワクチンの承認が成人よりも遅かったため、現時点では2回接種を進めている最中といったところでしょうか。集計データでは12歳〜19歳でまとめられているので12歳から15歳だけのデータは見当たりませんでした。ちなみに12月13日現在、12歳〜19歳では2回済みが7割強といったところです。
また、ファイザー社は新型コロナワクチンの対象年齢を5歳以上に拡大するように厚生労働省に申請中です。
小児に対する新型コロナワクチンについて日本小児科学会が2021年6月16日に公表し11月2日に改定した提言の要旨は以下の3点です。
・子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への新型コロナワクチン(以下、ワクチン)接種が重要です。
・重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の重症化を防ぐことが期待されます。
・健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。
日本小児科学会HPより
このうち、3つ目の健康な子どもへのワクチン接種については、慎重な姿勢と言ってよいでしょう。罹りにくく重症化しにくいが稀とはいえ心筋炎のような重篤な副作用もあるとなれば、慎重な姿勢になるのも仕方ないことかもしれません。
しかし、被接種者および養育者へ丁寧に説明することや、接種後のきめ細やかな対応を求めるなど、リスクコミュニケーションを重視している点は評価できます。リスクコミュニケーションが機能していたとは思えないHPVワクチンの二の舞いは避けて欲しいです。
さて、私には5歳以上12歳未満の子どもが2人おりますが、その年齢層へ新型コロナワクチンが認可されたら接種する方向で子どもと相談しようと思っています。
理由ですが、
1)心筋炎のリスクはCOVID-19罹患よりも低いと思われること
2)子どもにもlong COVIDがあること
の2点です。公衆衛生的観点ではないです。すみません。
1) 心筋炎ですが、N Engl J Med 2021;385:1078-90.にあるように、16歳以上ではワクチン接種の方が罹患よりも心筋炎のリスクは低いです。ただ、12歳未満のデータはないので「思われる」という表現にしています。
さらに、JAMA Cardiol. 2021;6:116–118. とJAMA Cardiol.2021;6:745–752.の2本の論文ではCOVID-19の軽症もしくは無症状症例でも回復後にMRIで調べると心筋障害を起こしていることが報告されています。これらも小児例ではありませんが、5歳以上12歳未満でも似た結果が出るのではないかと考えています。
2) 次にlong COVIDです。long COVIDは新型コロナ後遺症のことで、CDCでは「発症後4週以降も遷延する症状、あるいは遅発性に出現する症状」としています。
その症状は倦怠感、頭痛、注意障害、脱毛、呼吸困難感が多いが、かなり多様です。小児のlong COVIDの厳密な定義はないものの症状としては成人と同じです。
https://doi.org/10.1016/S2352-4642(21)00198-X
このイギリスからの報告では、28日以上症状が遷延する割合は5ー11歳では3.1%、12ー17歳では5.1%とされています。もっとも小児ではロックダウンの影響などでCOVID-19罹患歴がなくとも似通った身体症状を訴えることがあるため、注意は必要なものの小児においてもlong COVIDが少なからずあることは覚えておく必要があります。
実際に、私の外来に定期的に通院しているお子さんにもlong COVIDと思われる症状を呈した子がいます。
long COVIDを予防するにはCOVID-19に罹らないに越したことはないですが、Lancet infectious diseaseにワクチン接種がlong COVIDを減らすという報告がありました。
以上の2点が健康な子どもであっても新型コロナワクチンを接種するに値する理由と考えています。
参考URL:
英国保健安全保障庁の
和歌山県健康推進課
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/041200/d00203179.html
オミクロン株について
オミクロン株について
11月末に南アフリカで新規の変異株による感染が増えているという衝撃的なニュースが流れてから1週間程度経ちました。
感染のしやすさ、感染した場合に重症化しやすいのか、ワクチンは効くのか、カクテル療法などは効くのか、などは未だ不明な点が多いです。
現時点で分かっている情報を整理してみました。
オミクロン株について
https://www.science.org/content/article/where-did-weird-omicron-come
このScienceのNews記事によると、
1) 50以上の変異があり、うちスパイク蛋白に32の変異がある
2) 感染性を高めるN501Y変異やベータ株と同様のK417NおよびE484Aを有しており、これはワクチン抵抗性を高めると考えられる
という特徴があります。
形からは厄介な変異をたくさん持っているなぁという印象です。
このオミクロン株について、私個人として心配な点は、
1, 感染力が強い
2, ワクチンの効果が低く広がりやすい
3, ワクチンの効果が低く重症化しやすい
4, 従来株に対して行われていた治療が効きにくい
以上の4点の有無です。
では、それぞれについて解説します。
1,感染力が強い
これはありそうです。
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(21)02758-6
このLancetの図を拝借します。

これは、各株の流行開始からの増加について7日間の移動平均をグラフにしたものです。
毎日の感染者数だと土日祝日など検査機関が休みの時に新規感染者数が減りますので増えたり減ったりが慌ただしいグラフになってしまいます。1週間の新規感染者数を平均したものを折れ線グラフにすることで、そうした影響を少なくし、新規の感染者数が増えているのか減っているのかを見やすくするための方法です。
黄緑色のオミクロン株が他の株よりも早く増加しているのが見て取れます。
また、様々なニュース記事からもオミクロン株は感染力が強いと判断されます。
ECDC(European Centre for Disease Prevention and Control:欧州疾病対策センター)は12月3日に、今後数ヶ月以内にEU(欧州連合)/EEA(欧州経済領域)での新型コロナウイルス感染症の原因株がオミクロン株に置き換わるだろうと警鐘を鳴らしています。
2, ワクチンの効果が低く広がりやすい
新型コロナワクチンがオミクロン株に効果があるかについて各メーカーによる検証結果が待たれるところですが、どうやら低くなっている可能性はありそうです。
ちなみに、ワクチンによる感染予防効果が下がると言われているデルタ株ですが、和歌山県の調査によると、デルタ株が猛威を振るった第5波では、2回のワクチン接種が済んだ感染者が他者に感染させた割合は78%、ワクチン接種が済んでいない人では53%と、2回のワクチン接種が済んでいれば自分が罹ったとしても他者へ感染させるリスクを下げることができると報告しています(和歌山県健康推進課資料から和歌山県のHPから見れます)。
私個人としては、この結果がオミクロン株でも同じであって欲しいと考えています。
3,ワクチンの効果が低く重症化しやすい
ワクチン接種関係なく軽症が多いとの報道がありますが、疫学調査の結果が待たれるところです。
デルタ株が流行した第5波ではワクチン2回接種により重症化が防げているという結果が出ていますので(大阪府対策本部会議資料から和歌山県のHPから見れます)、オミクロン株でも同様の結果になって欲しいですね。
4, 従来株に対して行われていた治療が効きにくい
日本で認可されている2種類の抗体療法のうち、ロナプリーブについては当てはまるそうです。しかし、もう一つのソトロビマブでは効果は維持できているそうです。
抗体療法はSARS-CoV-2が体内に入る際にスパイク蛋白が細胞表面のACE2と結合しますが、スパイク蛋白に先に抗体をくっつけることで細胞内に入ること、つまり感染が成立することを防ぐものです。ですので、スパイク蛋白に変異があった場合に効果が落ちることが懸念されます。ちなみに、ロナプリーブは新型コロナの感染者で見つかった抗体ですが、ソトロビマブで使われている抗体は2002〜2003年に流行したSARSの感染者から得られたものだからだそうです。
また、レムデシビルやパクスロビド、モルヌピラビルなどはスパイク蛋白の変異は関係ないので効果は維持できていることが期待できます。
以上4点について解説しました。
オミクロン株について不明な点が多いのは事実ですが、我々が日常生活で取るべき対策は、これまでと同じです。ワクチン、ソーシャルディスタンス、換気、そして手洗いです。